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利他と利己
2020年9月16日
スタッフブログ
『利他主義は最善の合理的利己主義』という言葉をご存じでしょうか。
これは、フランスの経済学者 ジャック・アタリ氏が対談で述べた言葉です。
意味としては、「利他的であることは最終的に自身の利益となる」ということです。
私はこの言葉を知った時とてもしっくりときました。
私は他者から優しいという印象を持たれます。
おそらく、周りが楽しんだり喜んでいたりしている姿を見たときに
自身がすごく幸せと感じることができるからだと考えています。
周りが笑顔で幸せそうだとそれが何よりも私の幸せに結びつく。
だから人にやさしいと思われるようなアクションを無意識に起こしているのだろうと思います。
しかし、自分では、当たり前のことで自分が優しいということに違和感があります。
けれどジャック・アタリ氏の言葉を借りると私の優しさは表面的には他者のためだが、実際は自身の幸せのためという結論に行きつきます。
自分で自分の自己中心的性格をお伝えしているようで少し傷つきますが、私の性格の一面を表しているような言葉だと思い納得しました。
今回この言葉をご紹介したのは、
もしこの言葉を頭の片隅に置いておくと、
少し面倒なことや大変なことで仕方なくやらないといけないことも
気持ちを軽くして前向きに捉えられるのではないかと思ったからです。
利他と利己。
対義的な言葉なのに、
利他主義は合理的利己主義と考えるとなんだか類義語のように感じます。
そして、『利他主義は最善の合理的利己主義』
一見素敵な言葉に思いますが、
考えようでは、抜け目のない言葉です。
言葉って面白いですね。